今年マインドファクトリーでは、初めてインターンシップの受け入れを行いました。
今回は、インターンで来てくれた名古屋モード学園グラフィック学科の水野君に、デザイナーを志したきっかけや弊社でのインターンの感想をインタビューしました。
目次
「好き」の延長線上に、目標を見つける
専攻と普段学校でどのような勉強をしていますか?
グラフィック学科のWeb・動画デザイナー専攻に在籍し、日々デザインについて学んでいます。
学校では、課題制作はもちろんですが、特にポートフォリオ制作に力を入れています。文字で説明しすぎるのではなく、できるだけ写真やビジュアルを中心に構成することを意識して「見れば伝わる」ポートフォリオを目指しながら、日々試行錯誤しています。
デザイナーを目指したきっかけはなんですか?
「何かを自分の手で作りたい」と思い、18歳の時に車の部品工場に就職し、ものづくりの現場を経験しました。しかし、改めて“自分が本当に作りたいもの”と向き合う中で惹かれたのは、お菓子の商品パッケージなど、自分のデザインがそのまま商品になるグラフィックデザインでした。そこから思い切って、名古屋モード学園へ入学しました。
毎日学校で色々なデザインの勉強をする中で、アニメーション志望の先輩から「UIデザイナー」という職種を教えてもらい、自分の興味を最大限に活かせる道だと思い、UIデザイナーを目指して頑張っています。
「学生」を脱ぎ捨て、最速でプロの視点へ

数ある会社の中で、なぜ弊社をインターン先に選びましたか?
将来UIデザイナーとして活躍するために、一刻も早くプロの現場を経験したいという思いがありました。現場で実際に手を動かすことが、夢への一番の近道だと思ったんです。
数ある企業の中でも、特にUIを大切にされているマインドファクトリーの姿勢に惹かれました。現場ならではの連携やプロの技術をたくさん吸収して、一歩ずつ着実に夢に近づいていきたいと思っています。
「期待」や「不安」はありましたか?
ありました。
期待は、「社会に出る前の予行練習になること」でした。実際に働いてみると、学校とは違い、一つひとつの仕事に責任が伴います。その責任感が自然と行動を変え、生活にもメリハリが生まれました。
一方で、不安要素は社会のルールを十分に知らない自分が、会社に迷惑をかけてしまわないかという事でした。しかし、締切に間に合わなかったときには周囲の方がサポートしてくださり、何度も助けていただきました。その経験を通して、不安は少しずつ解消されていきました。
実際のクライアントワークと学校の課題制作と違いはありましたか?
大きく二つあると感じました。
一つ目は、「顧客志向」であることです。学校では、与えられたテーマや方向性に沿って制作することが中心でした。しかしクライアントワークでは、その先にいる“お客様のニーズ”に合わせてデザインを考える必要があります。自分が作りたいものではなく、相手が求めているものを形にする。その視点の違いはとても大きく、実務ならではの難しさでもありました。
二つ目は、「責任感」です。学校の課題やコンテストは、言ってしまえば一つの評価の場です。しかしクライアントワークの制作物は実際にクライアントへ渡り、必ず世の中に出ていきます。毎回が本番であり、やり直しのきかない仕事です。その分、責任の重さも感じますが、それ以上に大きなやりがいがあります。“本当に使われるデザイン”をつくるという経験は、自分にとって大きな学びとなりました。
「UIを大切にする」ことの真意に触れる

職場の雰囲気はどうでしたか?
少人数のチームだからこそ、職場の雰囲気はとてもアットホームでした。距離が近く、「狭く深く」関われる環境だったと感じています。皆さんのほうから気にかけて声をかけてくださることも多く、困ったときにはすぐに相談できる雰囲気がありました。
そのおかげでサポートも受けやすく、安心して制作に取り組むことができました。業務だけでなく、人との関わりという面でも、貴重な経験となり、人間関係を築く大切さを実感することができました。
印象に残っている先輩からのアドバイスや言葉はありますか?
制作中に、キャッチコピーが急に変更になったり、必要な素材が足りなかったりといったトラブルがありました。学校の制作でもよくあることではありましたが、そのときの私は「もっと早く動けたのではないか」「自分の考えが足りなかったのではないか」と、自分を責めてしまう傾向にありました。
そんな時に先輩から言っていただいたのが、「早ければいいってわけじゃないよ。」「よくあることだから、そんなに重く受け止めなくて大丈夫!」という言葉でした。実際に言葉にしてもらえたことで、気持ちがすっと軽くなり、とても安心したのを覚えています。
同時に、「失敗=ダメ」ではなく、「経験=成長」なのだと前向きに捉えられるようになりました。距離の近い環境だからこそ、深く寄り添ってもらえたのだと思います。その言葉は今でも、自分の支えになっています。
入社前後のギャップはありましたか?
もっとピリピリしていると思っていました。それぞれが自分の作業に集中し、静かで張り詰めた空気の中で仕事をしている。そんなイメージを勝手に抱いていました。ですが、実際はまったく違いました。打ち合わせは想像よりもずっとラフで、必要以上に緊張感があるわけでもありません。いい意味で肩の力が抜けていて、とてもアットホームな雰囲気でした。
さらに驚いたのは、コミュニケーションの多さです。休憩時間には食事に誘っていただいたり、時にはプライベートな相談にまで乗ってくださったり。仕事だけの関係ではなく、人として深く関わってくださる温かさがありました。良い意味でのギャップがありイメージが大きく変わった瞬間でした。
学びの場から、価値を生み出す場へ

自分が一番「成長したな」と思う部分はどこですか?
「あしらいの使い方」です。制作の多くはバナーでしたが、正直なところ、アウトプットすることの難しさを痛感しました。頭の中ではイメージできていても、それを形にするのが本当に難しい。特に「あしらいをどのタイミングで使うのか」が自分では判断できず、なんとなく入れてしまったり、逆に物足りなくなったりしていました。
しかし、フィードバックをいただく中で、「ここは情報を整理するためのあしらい」「ここは視線誘導のため」といった意図を学ぶことができました。ただ“飾る”のではなく、“意味を持たせる”という視点を知ったことで、少しずつデザインの引き出しが増えていきました。
今では以前よりも、迷わず選択できる場面が増えたと感じています。
自分なりにこだわっている「ポイント」や「自分らしさ」を教えてください。
インパクトの強さです。将来は、誰にとっても分かりやすいUIをつくれるデザイナーになることが目標です。そのため、UIの基本を意識しながらも、ただ細かく作り込むだけでなく、「一目で印象に残るかどうか」を常に考えています。
学校での制作では、どうしてもディテールを丁寧に仕上げることに集中しがちでした。しかし今は、細かさよりも“象徴化できる強さ”を意識しています。情報が多い時代だからこそ、瞬時に伝わるデザインが大切だと感じているからです。シンプルでも印象に残るもの。それが、今の私が目指しているデザインの形です。
学校の学びが実務で活かされた瞬間はありましたか?
デザインの構成や基礎力については、評価していただけたことが印象に残っています。レイアウトの組み方や情報の整理の仕方など、学校で繰り返し学んできた土台が、しっかり身についていたのだと実感できました。
バナー制作の際には、写真の配置や視線の流れ、一番伝えたいポイントをどこに置くかといった“座学で学んだこと”がそのまま活かされました。感覚だけではなく、理論として学んでいたからこそ、根拠を持ってデザインできたのだと思います。学校での学びは、確実に実務につながっていました。
インターンの経験を今後のどう活かしていきたいですか?
課題制作では、これまで以上に「相手目線」を意識したいと考えています。先生を“お客様”だと想定し、「何を求めているのか」「何を伝えたいのか」を第一に考えて制作に取り組みたいです。自分が作りたいものを作るのではなく、相手のニーズをくみ取り、応えるデザインをすること。インターンで学んだ顧客志向の姿勢を、これからも大切にしていきたいと思います。
心を動かし、日常を豊かにするUIの作り手へ
将来はどのようなデザイナーになりたいですか?
将来は、見やすく、使いやすく、そして多くの人にとって分かりやすいデザインをつくれるデザイナーになりたいです。情報を整理し、象徴化し、誰が見ても直感的に理解できる。そんなシンプルなデザインを追求していきたいと考えています。
一見すると当たり前のことかもしれませんが、「シンプルで分かりやすい」というのは実はとても難しく、そして一番大切なことだと感じています。だからこそ私は、見た目の美しさだけでなく、本当に“伝わる”UIをつくれるデザイナーを目指していきたいです。
踏み出す一歩が、あなたのデザインを変える

インターンを控えている後輩たちへ、アドバイスをお願いします。
まず伝えたいのは、「自分を必要以上に他人と比べすぎないこと」です。プロの方々と一緒に働くと、どうしても自分の実力との差を感じてしまい、ネガティブな気持ちになることもあると思います。でも、その差はあって当たり前。大切なのは、できないことよりも「何を学べるか」に目を向けることだと思います。
そして、社会に出るうえで意識してほしいのは、空気を読むこと、けじめを持つこと、メリハリを大切にすること。TPOを守ることや、時間に余裕を持って行動することも、とても大事です。
私は特に「時間に余裕を持って出勤する」ことを心がけていました。小さなことですが、信頼につながる大切な姿勢だと感じています。社会に出て本当に重要になるのは、「人間関係を築く力」だと思います。
マインドファクトリーは、その力を育てるのにぴったりの環境でした。やりがいのある仕事を任せてもらいながら、自分の力を発揮し、楽しく取り組むことができる。本当に貴重で、最高の経験だったと感じています。挑戦するか迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。その経験は、きっと自分の糧になります。